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下川町のいろんなことを知ってみよう!

#0 くらしごとツアー ~わたしとしもかわ~

北海道上川郡にある、下川町。まちの面積は東京23区と同程度で、そのうちの9割は森林。
夏は30℃、冬は-30℃。寒暖差がうむ、美しい景色。

豊かな自然がすぐそこにある暮らし。
どんな生活をしているのだろう。

少し歩くと、目の前に広がる森。
まちを支える林業って、どんな人が携わっているのだろう。

根を張り、住み続ける人と、新しい風となり、やってくる人。
どんな人がいるのだろう。

2泊3日で見てきた、下川町の記録です。

わたしとしもかわ

こんにちは! 北海道大学教育学部3年の谷郁果です。

2002年生まれ。生粋の札幌民。大学では教育学を学び、学校の外の教育の在り方や地方と都市の教育について興味を持つ。キーワードは、教育、メディア、食、ローカル、一次産業、ライター。

大学2年生の春休みに訪れたのが、下川町。下川町へ足を踏み入れた回数は、両手で収まらないほど。実は、母方の実家が下川町にあります。

お盆やお正月になると、家族みんなで祖父母(以下、祖父=じいじ、祖母=ばあば)の家に遊びに行っていました。夏に遊びに行くと必ずやっていたのが、畑の手伝い。じいじは家庭菜園(と呼ぶには大きめの畑)で野菜を育てています。

じいじが丹精込めて育てた野菜たちが、札幌の我が家にどっさり届く。下川町で育った元気な野菜で、わたしは育ってきました。

くらしごとツアーに至るまで

今回のツアーの運営者である奈須憲一郎さんとは、ひょんなところでご縁がありました。

奈須憲一郎さん

愛知県名古屋市出身。北海道大学在学中に下川町を題材に修士論文を執筆。1999年に移住し、役場職員、NPO法人「森の生活」設立、町議会議員を経て現在はフリーランス。まちの一角で「あそべや」というボードゲームを扱った店も営む。

これまで、下川町を”じいじとばあばがいるところ”としか見ていなかったわたし。奈須さんから、こんなものを見せてもらいました。

森林ミュージアムの構想図。拡大してみてほしい…!

構想図を見たわたしは「バイオマス利用がなにやらすごいらしい……」「移住者が増えている……」「森林ミュージアムってわくわくする響きだ……」となんだかそわそわ。

その後、「友人を誘ってみんなで下川を見に来ない?」という奈須さんからのお誘いで、今回のツアー実施に至ります。

森林やまちづくり、移住や地域に興味のある大学生5人で、下川町を訪れることになりました。

森を見て、知って、考えていく

下川町が掲げる、「森林文化ミュージアム」。その”森林”を支えるひとがたくさんいます。

わたしたちは、森の担い手をどれだけ知っているのだろうか。
林業という言葉、そこに色のついたイメージを持っているだろうか。
いま座っている机の木が、森に生えている姿を想像できるだろうか。

林業の仕事を自分たちの目で見ること、働く人の声をリアルで聞くこと。
下川町の自然と共生する暮らしや、次世代に向けた取り組みを知ること。
大自然の中で暮らす人から、生き方のヒントを探すこと。

そんな目的を大学生5人がそれぞれに持って、「くらしごとツアー」がはじまります。

わたしへの贈りもの

今回のツアーには、個人的な裏テーマがありました。

下川町のまちの面積の9割を占める森林。その中には、じいじが持つ山もあります。
「子や孫への贈りもの」として、じいじが購入した山。小学生だった私が、看板をつくって山に立てたのを覚えています。

手作りした看板を山に設置したときの写真。当時小学生4年生のわたし(右)と小学1年生の弟(左)

看板を立てたあの日から約10年。踏み入れていなかったじいじの山に行くことも、今回の下川滞在でやりたいことのひとつでした。


2023年3月15日から17日で行った、くらしごとツアーの様子をお伝えしていきます!次回の更新は4月末を予定しています。